葬儀の席では、故人を想って涙を流す場面も多く、また昨今ではマスクの着用が常識となっているため、自分の吐く息と涙の湿気でメガネが真っ白に曇ってしまい、前が見えなくなったり、恥ずかしい思いをしたりするというトラブルが頻発しています。厳粛な式の最中に、何度もメガネを外して拭くという動作は、目立ってしまう上に落ち着きのない印象を与えてしまうため、スマートに参列するためには事前の曇り止め対策が欠かせません。最も手軽で効果的な方法は、市販の「メガネの曇り止めジェル」や「曇り止めクロス」を使用することであり、式場に向かう直前にレンズに塗布しておけば、数時間はクリアな視界を保つことができますし、ドラッグストアやコンビニでも手に入りやすいため、急な葬儀でも準備が可能です。また、マスクの着用方法を工夫することも重要で、マスクの上部を内側に少し折り曲げたり、マスクの内側にティッシュを折りたたんで挟んだりすることで、呼気が上に漏れてレンズにかかるのを防ぐことができますし、ノーズワイヤーが入ったマスクを選び、鼻の形にしっかりとフィットさせることも基本的ながら高い効果を発揮します。もし、曇り止めグッズがない状態で曇ってしまった場合は、ハンカチで涙を拭うふりをしてさりげなくレンズを押さえるか、コンタクトレンズを持っていれば事前に替えておくというのも一つの手ですが、普段コンタクトに慣れていない人が無理をして装着すると、泣いた拍子にずれてしまったり、充血してしまったりすることもあるため注意が必要です。さらに、最近では「防曇レンズ」という曇りにくい加工が施されたメガネも販売されていますので、頻繁にメガネを使用する人は、災害時や冬場の対策も兼ねて一本持っておくと重宝するでしょう。葬儀中にメガネが曇ると、焼香の際に足元が見えずに躓いてしまう危険性もありますので、涙を流すことを見越して、ハンカチだけでなく曇り対策も万全にしておくことが、最後のお別れをクリアな視界で見届けるための秘訣と言えるのです。