葬儀場に宿泊すると決まった時、多くの人が気になるのが「どの程度快適に過ごせるのか」という設備面でのリアルな事情ですが、これは斎場のランクや築年数によって天と地ほどの差があり、事前に確認しておかないと当日になって不便な思いをすることになりかねません。最新の葬儀会館や高級な斎場では、ホテルのような個室のバスルーム、ウォシュレット付きトイレ、広々とした和洋室、さらにはキッチンやマッサージチェアまで完備されているところもあり、アメニティもタオル、歯ブラシ、ドライヤー、シャンプーなどが一通り揃っていて、手ぶらで泊まれるほどの充実ぶりを見せる施設も増えています。しかし、古い公営の斎場やお寺の会館などでは、宿泊スペースといってもただの畳敷きの控室であり、トイレは共用、お風呂はなくシャワー室のみ(あるいはそれもない)、布団は自分たちで敷かなければならず、空調の効きも悪いといった「合宿所」のような環境であることも珍しくありません。特に注意が必要なのは「お風呂事情」であり、シャワー室があってもタオルや石鹸類が一切ない場合や、利用時間が制限されている場合、近隣の銭湯を利用しなければならない場合などがあるため、汗を流せるのかどうかは必ず葬儀社に確認すべき重要ポイントです。また、冬場の宿泊は想像以上に冷え込むことが多く、備え付けの毛布だけでは足りないこともあるため、使い捨てカイロや厚手の靴下、羽織れるものを持参するなどの防寒対策が必須となりますし、逆に夏場は冷蔵庫の容量が小さくて差し入れの飲み物が入らないといったトラブルもよく聞かれます。葬儀場のパンフレットには「宿泊可能」と書いてあっても、その質のレベルまでは分かりませんので、見学時に実際の控室を見せてもらうか、担当者に「アメニティは何があって何がないのか」「コンビニは近くにあるか」などを具体的に質問し、キャンプに行くくらいのつもりで準備をしておくと、どんな環境でも慌てずに過ごすことができるでしょう。
葬儀場の宿泊設備とアメニティのリアル